ファンドレイジングの意味は?言葉の定義や範囲を、5分でチェック

「ファンドレイジングって聞いたことあるけど、どういう意味?」そんな方へ向けて、ファンドレイジングという言葉の定義、似たような言葉との違いなどについて解説します。
ファンドレイジングとは?言葉の意味をチェック
ファンドレイジングという言葉の範囲を、ポイントを押さえつつ、確認しましょう。
「非営利団体が活動資金を集める」という意味で使われることが多い
ファンドレイジング(Fundraising)はそのまま訳すと「資金調達」です。
が、多くの場合で「非営利団体が活動に必要な資金を集める」という意味で使われます。
ファンドレイジングとは、NPO(Non-Profit Organizations:民間非営利団体)が、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為を総称していう。
日本ファンドレイジング協会
しかし広くは、営利目的の資金調達という意味で使用されることも。
- 狭義:寄付収入や事業収入など、非営利団体の資金集め
- 広義:株式の発行など、営利企業の資金調達も含まれる
というように、誰の言葉なのかによってニュアンスが異なるケースもあるので注意が必要です。
クラウドファンディングとの違いは?ファンドレイジングの一種
ファンドレイジングと合わせて、ほかによく耳にするのが「クラウドファンディング」ではないでしょうか。
そもそもクラウドファンディングとは、ネット上で個人や団体がプロジェクトを実行するために必要な資金を集めることであり、ビジネスでも非営利でも、どちらのシーンにも使われる言葉です。
クラウドファンディング(crowdfunding)とは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみです。
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一方、ファンドレイジングは非営利団体が必要なお金を集めることの総称、また行為そのものを指します。
よって、行政からの助成金や銀行の借り入れなども、ファンドレイジングに含まれます。
ですので、あくまでクラウドファンディングは、ファンドレイジングの数ある手段のなかのひとつ、という位置付けになります。
非営利団体の収入源が分岐するのは、自団体が実現したいこととマッチする手段を選択する必要があるからです。
たとえ同じような活動をしている団体が複数あっても、個別の事情によりファンドレイジングの手法が異なる、というワケです。
まとめ:「公益性」と「収入の多様性」の2つがポイント
一口にファンドレイジングと言っても、営利目的かそうでないか。
そして非営利であっても、寄付金集めや助成金など、その方法は多岐に渡ります。
最後に簡単にまとめると、
- ファンドレイジングは、非営利団体の資金調達という意味で使われることが多い
- 寄付収入や事業収入など、目的によって、さまざまな方法が取られている
と覚えていただければ良いかと思います。