ファンドレイザーとは?どんな人?意味や仕事内容を5分でチェック

「ファンドレイザーってどんな人?仕事内容は?」「ファンドレイザーになるには資格は必要?」こんな疑問をお持ちのあなたへ、ファンドレイザーという仕事について解説します。
ファンドレイザーとは?NPOなどの資金調達を担う人たち
ファンドレイザーの主な仕事は、NPO/NGOといった非営利団体で、自治体・財団・企業・一般市民などから、活動に必要な資金を調達することです。
日本ファンドレイジング協会は、ファンドレイザーを以下のように定義しています。
ファンドレイジングに関連した業務を行う人を「ファンドレイザー(Fundraiser)」と呼ぶ。
活動に必要な財源を獲得する人であると同時に、社会に対して、解決しようとする社会的課題の理解を広げ、関係者の輪を広げていく存在である。
「NPOと社会との間のパイプライン」とも言われる所以である。
(日本ファンドレイジング協会)
ファンドレイザーの仕事は、単にお金を集めることに留まりません。
活動を継続するために必要な経営資源を獲得し、推進する視点が必要です。
ファンドレイザーになるには?NPO職員として働く人が多い
「ファンドレイザー」という言葉を初めて耳にした方は、
- フリーランス的な立場で、NPOから依頼されて資金を調達する人
- 会計や財務などのファイナンスにも明るいような専門職種
というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実際のところは、スタッフをたくさん抱えている団体でなければ、事務局長が支援者や協力企業などとの対外的なコミュニケーションを行っているケースが多いです。
この場合、事務局長がファンドレイザー的な役割を担っています。
自らの職種を「ファンドレイザー」と名乗っている人は現時点では少数派です。
NPOに正職員として勤務し、広報・ファンドレイジング担当として働いている人がほとんどになります。
(参考)ファンドレイザーになるには?企業で営業職→NPO職員→独立の経緯
就職に資格は必須?准認定ファンドレイザーの難易度は?
日本ファンドレイジング協会が「認定ファンドレイザー」という資格制度を設けています。
一定のファンドレイジングの知識やスキルを習得している人という”お墨付き”になります。

ただ、ファンドレイザーになるために、必ずしも資格は必要ではありません。
資格の目的は、知識を体系立てて整理したり、主体的に勉強することです。
ファンドレイザーの資格には、以下の2つがあります。
- 准認定ファンドレイザー
- 認定ファンドレイザー
2.を受験するには、有償実務経験が3年必要になりますので、初学者はまず1.を受験することになります。
1.であれば、試験日の1ヶ月くらい前から、必修研修で習ったことを復習したり、自分なりに知識の棚卸しをしたりすれば、十分に合格可能な難易度です。
実際に准認定ファンドレイザーを受験した体験記は、こちらをご覧ください。
(参考)ファンドレイジングの資格は?”准認定”合格の道のりと取得後のメリット
まとめ:想いがこもったお金を集める、”三方良し”の仕事
私自身、NPOの資金調達をお手伝いさせていただくなかで、最もやりがいを感じるのは、
- 活動の継続に必要な定量目標を立て、達成したとき
- 団体のスタッフさんから感謝の言葉をいただいたとき
- ご支援くださった方の想いやメッセージに触れたとき
といった場面です。
ファンドレイザーは人の善意に触れることができて、成果を出せば団体からも、受益者からも、支援者からも感謝される、まさに”三方良し”の仕事です。
一人でも多くの方が、ファンドレイザーをキャリアの選択肢として捉えていただけたらと願い、筆を置かせていただきます。